2021.11.27
写真はネット検索で拾ったJBLのウーハーユニット2121である。
センタードームが凸なのか凹か解らないのだが、現物を所有されているか、
現物を良くご存じの方ならどちらか正しい方に見えるのかも知れない?
また私が事情を知らないだけで2121には凹ドームと凸ドームの2種類が
存在するのかも?そうであるとしても下記の妄想は取り消さないのだが?
http://www.psy.ritsumei.ac.jp/~akitaoka/craterillusion.html
視覚での話なのだが、聴覚でも似たような錯覚があるかどうかは解らない。
AC電源の極性、デジタル録音再生でのデジタル信号の極性、ステレオ再生での位相極性、
ピンクノイズ、ホワイトノイズでのヒアリング、これらの極性に絶対性はあるのか?ひょっとしたら錯聴という現象があるのかも?
耳に自信の無い私だけの妄想なのかも知れないのだが?
ともかくオーディオでは二つに一つの二者択一現象がたくさんある。
コンデンサーの極性、抵抗の極性、線材の極性、アブソリュートフェイズ、
LPレコードの位相(左右の位相では無い)、AC電源の極性、コイルの極性、板の裏表etc.etc.etc. 二者択一のヒアリングにて殆どの場合識別出来るのも不思議?
どちらが正しいか決めてしまえば当然に良い悪いが有り、良い方にしておかないと
不安になってしまう。いっそうのことやらなければ良いのかも知れない。
オーディオの?というより電気を使ったオーディオ録音再生の不思議なのだろうか?
でも二者択一でない記憶による比較では難しいくらいのわずかな音質差でもある。
もし錯覚が関わっていてもとやかく言う問題では無いのだろう。
オーディオ好きの老人の妄想で片付くのが楽なのだろう、だが立体感などの視覚、聴覚いやその他の感覚の解析はこれからの時代、AIの進歩と共に身近になるのだから!
P.S. 2021.11.28
上記はノードストのテストCDにてトラック6のピンクノイズテストを聴いて感じたことだが、以下トラック11-13でのテストは4セットのスピーカーとヘッドフォンゼンハイザーHD-800での試聴である。音楽的性能とこのテストの関連は解らないがWTPSPでのテストはまるで解説書にある図どおりの音の移動が有り驚いた。嬉しいとは思わなかったがひょっとしてこのようなソースに対しても物理的な特性が優れている?のかも知れない。よく似た大きさの他の業務用モニターではまあこれに近い動きだったがデッカモニターではかなり曖昧な動きだった。不思議なのは同軸ユニットの球形モニターはひょっとしてこの形状がステレオでの音場の性格さがあるので動きに期待した?のだが動かない。アーチも出来ず、アップも殆ど無い。
これ以上これらの現象を探求するつもりは無いのでこれを最後にするが、このステレオ音場確認の音源は2ウエイ以上のスピーカーにだけ有効なものでは無いか?感じただけでスピーカーを上下逆さにしたり、入れ替えたり追試はしていないので断言出来ないのだが、ウーハーとツイーターの帯域と上下の場所でソースのスペクトラムを変化させることでツイーター側に上がったり、下がったりするマジックなのではなかろうか?
6トラックのピンクノイズについては耳に自信が無いのでテストについての結果もコメントも不可能である。それにしても
おかしなテストCDである。もしこれらのテストトラックで左右スピーカーの完璧な調整が出来たとしても音楽再生とどれくらい関連するのかは疑問である。
2021.11.12 2021.11.17追記
ターンテーブルアキュライザー(仮称)のヒアリング結果があまりに良かったので製品化?発売も決めて無いのに、頭から離れません。なぜこんな結果が出るのか考えて見ました。そもそもターンテーブルとは何か、レコード盤を定速で回転させる機能です。しかし構造を見直したら余分な弊害だらけ?カートリッジがレコード盤に接触して回って無い状態では、これはまさにマイクロフォン、振動板はレコード、マット、ターンブルが重なった複合振動板です。当然に通常のマイク振動板より重くて複雑な共振を持つ、もちろん音程も有ります。こんなマイクロフォンを回す訳です、そして振動板の中心には回転軸が有り思い切り鳴いてます、ベアリングの摩擦音、オイルでダンプされる金属部のきしみ、モーターからの振動音、商用電源のハム音、ダイレクトドライブなら駆動用高周波電源から漏れるノイズ、これらは無視出来る音圧レベルだと片付けられないですね、何しろレコード溝のピアニシモを取り出す機器なのですから。
このように悪口めいたことを並べましたが現実ではデジタル再生より遥かに優れた再生が可能なのですから不思議なことです。再生音にピンキリがあるのは構造から考えて当然の結果でした。EMTやコラーロなど最高峰とオモチャクラスまで。
電子回路の一部品にしか過ぎないヴォリュームにくっつけるヴォリュームアキュライザーがあれほどの効果があるのなら、ターンテーブルにアキュライザーを付けたらどんなことになるのか?上記構造を考えるとどうも当然の結果が先日のターンテーブルアキュライザー、第一回目の試聴だったのでしょうか?
製品化出来るかどうかは今からの課題です。でもヒアリングで結果が出てしまったから引き返せない、いつもながらデザインフリー、いやまたしても美的感覚ゼロの製品を造るのか?メーカー名は変更してデザインフリーオーディオもいいかな?今は義務感で頭の中が一杯です。
2021.11.17
追記:
ターンテーブル自体の音や雑音が無ければ、レコードプレーヤーの音質は皆同じようなものになってしまうのだがターンテーブルはマイクロフォンの振動板そのものなので大変複雑な音響装置だとご理解頂けたと思う。やっかいなことにレコード盤を回すというところにまた別の問題がある。回る速度の一定性も必要だが回す力、かなり強いトルクも必要なのだ。レコードの溝のフォルテ、ピアニシモで針が抵抗を受ける、とにかく小さな物理的振動なのだから当然に再生音が変化する。この解決の為に巨大なモーメントが必要で手で持てないようなクレージーなターンテーブルの存在がある。一方では巨大なモーターで大きなトルクで回すものもある。どちらも再生音に特長が出る。また巨大な重量級ターンテーブルを回すベルト、糸の音が出てくる。一方の巨大なモーターでやギヤドライブは当然にメカニズムの回転音が大きい。
こんなにトンでも無いものがデジタル録音再生より遥かに優れた再生が出来る不思議は、考えてみれば当たり前のことだ、雑音がデジタルやソースと無関係なものでは無く、発生しても極めてソースとよく似たアコースティックな良質雑音だからなのだ。これでターンテーブルの音は千差万別、回転さえすれば良いというものでは無いし、またデジタルシステムより音楽的なものとご理解いただけると思う。
ターンテーブルのWTP化は絶対に必要となるのだが、WTP化されたターンテーブルは存在するのか?名器とされるターンテーブルは当然にWTP化されているものがある。その程度は別として明らかにそうだと言うものを探してみると?SP時代から始まってクレデンザ、HMV,EMG,コラーロ、ガラード、トーレンス、EMTなどだ。また名のある業務用の機器なら当然にWTP化されている。後の時代にもいくつかはWTPらしいと思われるものはあるが全て確認した訳で無い。殆どがスピーカーと同じでWTP化などの発想は感じられない。
だからWTP化など全く考えていないターンテーブルでもWTPターンテーブルにしてしまうターンテーブルアキュライザーは必要なのは間違いない。現実に効果は確認したが製品化はまた別だ。しかし悪い癖でちらりと書いてしまったら、待ち望まれる皆さんがかなりおられるようだ。困った、責任感はあるのだが、果たしてどうなるのか?今後はちらりと書く前に息を吸って我慢して、可能性を考えて書くことにしよう。そうしないと体が持たないと思う。
2021.11.5
西野和馬さんからVRA-7の試聴感想がまた届いた。メインシステム以外でわざわざ昔のプリメインアンプを入手されてヴォリュアキュの効果を確認して頂いたようだ。西野さんは音楽を聴くことと、オーディオを遊びとして楽しむことを同時にこなされているとても器用な方なのだ。
20年ほど前のSONYのプリメインアンプ FA50ES、モニターオーディオの小型スピーカーBR1を格安で入手した。久しぶりにUSB201を取り出して、死蔵していたTEACのこちらも20年ほど前のDACにつなぎ、PCでファイル再生で音を出してみた。この状態でも、非常に音が良く、総額4万円にみたないシステムでこれだけの音が出るのかと驚いた。
FA50ESのボリュームは、大変良いものを使っているとのことで、素の音を聞いたのち、VRA−7を装着して音の変化を見てみた。結果は、絶大!なにしろ、音全体が「自然」になり、とても聞き心地が良くなった。いつまでも聞いていたい音調。グルダのモーッアルトのピアノ協奏曲をWAVファイルで聞く、ああ、こんな美しい音で、こんなに素晴らしい演奏だったのかと驚いてしまう、、
拙ブログに記した印象を、修正し以下、報告とさせていただきます:
FA50ESとVRA−7のシナージ効果は、実に目覚ましい!
このプリメイン、90年代前半、当時のオーディオメーカーが死力を上げた798アンプ戦争の中、SONYが出したもので、パーツなんかも今では考えられないぐらい贅沢なものを投入していて、特にボリュームには、こだわっていて、音質に悪影響ありということでリモコン機能を省いてある。つまり、ボリュームの微小な音の揺れを整音する効果を持つVRA-7が、最もその力を発揮できるアンプということができる。VRA−7を装着した状態でエージングを続けるうちに、音はどんどん変わり、1週間前の音とは、もう全く様子が違う。音全体がとても自然。アコーステック楽器のナチュラルさには驚いてしまうほど。ちょっと前は、スピーカーBR1のキャラもあってか、ちょっと高域に華やいだところがあったのだけど、今は、そこがぐっと落ち着いて、その分、中低域の厚みが増して、それがほんとにうまくブレンドされて、実に自然な響に結実する。クラッシックのオケなんかを聞くと、、、音の自然さはもちろんだが、ホールトーンや、残響の減衰の様とか、実にしっかり聞こる、、、ジャズなんかも、耳タコ音源を聞いてみると、ほんとう豊かで、厚みのあるここちよい音に包まれる。ベースなどは、BR1のサイズのスピーカーからほんとに出てるのと疑うぐらいの、深みと厚み、、、ピアノの音が空中に解き放たれ、シンバルの鉄粉が飛び散る、しかし、ちっともきつくない、、、全体が自然なやわらかとしなやかさにブレンディグされていて、聞いてて、なんと良いこころもちだろう。
何度も言うが、音全体が「自然」になる、、しかし、オーディオにとって音が自然に聞こえるというのは、最大級の評価なのかもしれない。
しかしVRA-7を施したSONYのアンプは、古いけれど、その音は見事に活き活きと瑞々しく、全く古さ感じさせない。むしろ今のアンプより良い部分がある。夏まで使っていた、マランツの現行アンプPM-10に比べても、「うまみ味」があるというか、、全く引けをとらない。しかし、ボリュームアキュライザー VRA-7。すばらしい効果である。そのシナージ効果は、20年ほど前のパーツを贅沢に使ったアンプなどとの方が、より高いかもしれない、、自宅では、アキュフェーズのE-800とB&W805D3もっぱらマランツSA-10でCDを聞いているが(もちろんあちこちインフラノイズのアイテムで調音している)、音楽を楽しんで聞けるという点では、事務所に設置しただけのFA50ES+VRA-7 BR1の音は全く互角。それぞれのキャラで、それぞれの音の楽しみがある。しかし、その価格差を見ると、ちょっとたじろいでしまう。FA50ES+VRA-5システムは総額4万円以下、、一方、メインシステムは決っして安いものではない。そういう意味では、インフラノイズ社の言う通り、安いプリメインが高級アンプに匹敵するほどの効果をVRA−7がもたらすというのは、決して宣伝効果を狙ったものではなく、開発者の実感であったいうことが、今回の経験から理解できた。
20数年前の良いパーツをふんだんに使った、素性の良いプリメインアンプを格安で入手し、VRA−7を装着、小型SPを驚くほど音楽性の高い音にならしめ、音楽を楽しむというのは、なにかこう「粋なあそび」という感じがする。
2021.10.19
まっ黒のCD,CDRについてその後。
音友さんからの情報と提供でその後、裏も表もまっ黒CDRと赤色樹脂のCDRを入手しましたがまっ黒が良いです。昔レーザーピックアップの改良をしていた時にレンズの前にカラーフィルターを置き再生音を調べていたらかなり効果が有ったので、CDピックアップ用カラーフィルターおよび赤色樹脂採用のCDの特許申請をしたのを思い出しました。しかし光がフィルターを通過するとパワーが落ちますので、やはりオーディオ的分解能は劣化します。外国プレスのCDと国産ではおなじレーベルでも日本プレスは音質が悪いです。理由は外国のプレスシステムのレーザーの出力が大きいと聞いたことが有ります。CDRでは盤の薬品の具合で適切な出力があるのですが、製品のCD製作の過程は違うようです。オーディオ的には音質が良いとは言えませんが、音楽的には迷走光が減りますので高周波ノイズを減らすのと同様の効果は有ります。カラー樹脂のCD.CDRは完全に優れるとはこの相反性が有りますので言い切れません。そこで今のところ手持ちで最高のThat’s CDR-74MY,残念ながら販売終了の太陽誘電製のCDRで昔流行った方法、マジックインキでCDRの外側切断面、内側切断面、記録面にかからない内側面を黒くしたら、分解能はそのままで最高音質になりました。両面真っ黒さんにかなり近い音楽再生になりました。大事なCDにいちいちやるのは面倒なので出来ませんが遊びとしては面白いです。オーディオ的変化より音楽的改善を重視される方には黒マジック法、真っ黒CDRは価値が有ります。それよりこんなことで音質改善が出来るというのはデジタル技術に根本的問題があるということです。ケーブルで音が変わるなんてと馬鹿にされたのが高額なケーブルが溢れている現状、デジタル録音再生ではデーターが変化しなければ音質劣化は起こらないと言われていたのに今ではそんなことを言う人はいません。真っ黒CDが音が良いと言っても疑われないと思います。デジタル技術が完成したらまっ黒CDも銀色CDも同じ音で再生されると思われますか?それは間違いです、音楽は生まれては消える芸術なので絶対的な再現性は有りません、ノイズや共振が有る限りいろいろな干渉が起こるのでいつまでたっても細かい不思議な音質変化は残ります。またその変化を楽しんでいるのオーディオマニアです。音楽の本質だけを聴こうとする人はそんな細かいことを気にしません。オーディオはまるで美味しい料理の材料を解説して喜ぶようなマニアの世界なんですね。
2021.10.3
KさんからVRA-7の試聴感想を頂きました。ウエスタンオリジナルの真空管アンプをお使いのようです。ウエスタンは不思議です、WE300Bのオリジナルの球を持っていますが未使用です。いずれ300Bシングルアンプを自作しようと考えていましたが、たくさんしたいことがあって多分実行出来ずに終わると思います。WE300Bですがたくさんのレプリカや近年製造のウエスタン300Bを含めてオリジナル以上のものは聴いたことが有りません。以前CDのおまけの付いたオーディオマガジンが有りましたが、300Bをいろいろ鳴き比べた録音が有りました。オペラ歌手の声でオリジナルとヨーロッパの互換性のある球?マニアで無いので型番忘れました。この二つだけがまともな鳴り方で後は全部私の耳には不合格でCDになっても本物は残るのか?と不思議でしたがそれ以来300Bに対する興味は薄れました。また不良のWE300Bをインシュレータ変わりに使用していましたが、これに変わる他の真空管は見つかりませんでした。本来の増幅作用にたよらず、電気も流さず死んでもウェスタン300Bだなと不思議でしたが今は当然の結果だと考えています。究極のオーディオ機器、部品は目的の物理的作用以外に整音が重要で整音が不完全なものは歴史には残っていません。
オリジナルのWE-124を聴いてみたいなという気持ちは有りますが、アンプの音質に対する情熱は無くなってしまいました。アンプはどうでもいいとは言いませんが、スピーカーを自作?研究?しだしてWTPSPを知った今はスピーカー以外の電子機器、増幅系については良い悪いは有るのだが、変でなければ音の出口のスピーカーと比べ再生音への最終的影響は10%?くらいです。増幅系より録音ソースの方が再生音への影響は大だし、スピーカーの方が録音ソースより再生音の影響は大、だから増幅系での音の変化はスピーカーより格段に少ない。でも不思議なのはスピーカーが良くなれば良くなるほど増幅系の細かい音質差は浮かび上がります。例えばWTPSPになれば使用中のオーディオ機器のAC電源のプラグの極性差は以前のスピーカー類よりはっきりとします。矛盾のあるような事を言っているようですが、比べて見ると差は大きく、こだわれば全ての電源極性をそろえるべきで、その他の要素も徹底するほうが良い結果となるでしょう。しかし一般のスピーカーでこれらの細かい面倒なことを全て行うより、一般のスピーカーをWTPSPに交換した時の再生音の方が変化が遥かに大きいので増幅系の音質差はわずかなものだと感じてしまうということなのです。
スピーカー以外の音質については出来るだけの努力をするべきだし、スピーカーが良くなるほどに細かい差が聞えるようになる。しかしスピーカー以外のところで、例えマスターテープを再生しょうともスピーカーを理想的なものに変えた時ほどの再生音の変化は得られないということが言いたいのです。それほで音の出口は大切です。
Kさんのヴォリュームアキュライザー試聴感想を御紹介します。最後に今回のは一報ですとあるのでまた追加のご感想も頂けそうで楽しみです。
こんにちは。ヴォリューム・アキュライザーVRA-7の感想文に応募します。
久しぶりにYさんのプログを見た所、ヴォリューム・アキュライザーVRA-7をケーブルチューナーの代わりに使用して、良い結果で素晴らしいと言う記事を見つけました。実を言うと、ケーブルチューナーを昨年使ってみましたが、あまりいい結果が出ず、ほったらかし状態でした。これは買って確認するしかないと思い、2週間程度掛かりましたが、2ケ購入しました。
下記のような設定をして、聴いてみました。
バージョンA マッキンプリMX-110のヴォリュームに装着する。
バージョンB スピーカーコードのセンターに装着する。
バージョンC メインアンプのヴォリューム2ケに装着する。
このアンプは、昨年度あまりの暑さの為、聴く気が起きず、暑さ対策用に導入した半導体のアンプです。
(1)バージョンAで、20~21日にて、約3時間程度聴いてみました。
最初間違えて、ヴォリュームの下の入力セレクターに付けて聴いてしまったが、なかなか良い感じだ。正規のヴォリュームに付け換えて聴いた所更に良くなった。採点すると80点です(なしの場合は、75点です)
但し、少々問題あり。それは、ヴォリューム・ノブに付けるため、電源オン、オフ時に動かす為、取れやすい。知らなんでいると床に落ちている。
ユーザーの取り扱いに委ねられている。悩ましい点だ。
(2) バージョンBにして、22日に聴いてみた所、こちらの方が凄く聴きやすくなった。Yさんが言っている様に、素晴らしく好みの音に代わっています。採点すると、92点です。
この状態でエージングをし、変化の度合いを確認しながら聴きこんでいきます。通電トータル時間は、約7時間になります。
(3) バージョンCに切り替えて聴いてみます。
気持少し良くなったと感じます。採点すると、78点かな。
通電トータル時間は、約17時間になります。
(4) バージョンBに戻します。寒さ暑さも彼岸までと言う事で、常用のWE124に切り替えて聴いてみました。あまりの変わりように鳥肌が立ちました。半導体アンプに変えたときには、これも有かなと思いましたが。本当にいい買い物をしたと、Yさん、秋葉社長に、感謝・感謝です。
(5) コロナの終息が見えて来そうですので、オーディオ仲間に聴いて貰おうと計画しています。
(6) USBダンバーも聴いて見たいので、いろいろ書きたい事がありますが、一報を送らせて貰います。
以上
2021.9.29
MさんからUSBダンパーの試聴感想を頂きましたのでご紹介します。MさんはカーオーディオでもUSBダンパーが有効だとおっしゃっています。
私は高級車に乗っていませんのでボディの鉄板が薄いのか、防音対策がしていないのか外部騒音が多いです。今は無いですが遊びの車が別に有った時、2シーターのスポーツカーで高速道路のトンネルに入ると凄い外部騒音で恐怖を感じるくらいでした。オープンにしていると自覚が有るのか恐怖感も感じること無く気になりませんが、幌にすると閉鎖された普通の自動車の時と錯覚するのでしょうね。人間は音に関して自動的に補正がかかるのは間違い無いです。今の車は付属のマルチシステム?カーナビの画面が納車の時から付属していて、これで他の情報、テレビ、USBオーディオとか一つになっています。グラフィックイコライザーも有り、設定してみましたが動かして音が変わるのは解りますが効果?存在意義が解らず結局デフォルトです。また外部音量による騒音で再生音がマスクされるのを軽減させる機能があるのですが何段階かある設定を試しましたがこれも効果が良く解りません。結局カーオーディオ音痴のまま一生を終わりそうです。私の解からない部分で試して頂いたMさんの情報は貴重です。Mさん有難うございました。
当方のシステム
PCからのファイル再生
PC(Windows10)→tunebrowser→UACU700→USB201→DACU500→デジタルセレクタ
(Bakoon Products CAP-1006)→DACU500→DAC-1→AACU1000→TruPhase(VRA-7適用済み)
→BACU2000(直結)→パワーアンプ(TEAC AP505 逸品館チューン 2台 BTL接続)
→SP(FAL Supreme C90WおよびTAKET-BATPRO2)
BS録画再生
BDレコーダ(DMR-BRX2020)→HDMIケーブル→テレビ(東芝)→光ケーブル→デジタルセレクタ
最初にBS録画再生のラインから試してみました。デジタルセレクタの電源のモバイルバッテリーUSB端子にダンパーを適用すると、低音が豊かになり音がホールに響きわたるようになりました。小規模のよく響くホールの後ろのほうでの聴いているように感じられました。(ダンパー適用前はホールの最前列あたりで聞いている感じです。)この状態でテレビの背面のUSB端子(SPECノイズリムーバAC-USB1着用済み)に適用すると、低音が締まって高音の響きがはっきりとして、こちらのほうが好みでした。程よく響くホールの真ん中より少し前のほう位に感じられました。さらにBDレコーダのUSB端子(SPECノイズリムーバAC-USB1着用済み)にダンパーを適用すると、音が詰まったようになってしまいました。テレビのを外し、BDレコーダだけの場合とBDレコーダーのを外しテレビだけとした場合を比較すると、テレビだけのほうがいいようです。
次にPC(Windows10)→変換アダプタ→UACU700→変換アダプタ→USB201のそれぞれにダンパーを適用しました。デジタルセレクタの電源のモバイルバッテリーUSB端子にダンパーを適用しています。JAZZの再生で、音圧がぐっと上がって個々の楽器が明確になり、とってもゴキゲンな演奏になります。
カーオーディオにもUSBダンパーを適用しました。USBメモリ→USB変換アダプタ→UACU-700→USB変換アダプタ→カーオーディオのUSB端子の接点4か所にダンパーを挟みました。デジタルボリュームですのでVRA-7は使っていませんが、ダンパーだけでものすごい変化です。音の透明度が上がって、ボリュームを上げてもうるさくならず、今までカーオーディオでは感じられなかったホールや空間の響きが感じられるようになりました。
VRA-7で驚いて、USBダンパーでさらにレベルアップ、そしてUSBダンパーだけでもこの効果、感想文のおまけとは思えないものすごいものを送っていただき、本当に有難うございました。
2021.9.28
2020.11.5のブログで BACU-2000の試聴感想を下さったHさんが写真付きでヴォリュームアキュライザーVRA-7の試聴感想を下さった。
頂いた写真はドレスデンのセントルカ教会での演奏会のようだ。ネットで画像検索してもセントルカ教会の内部写真は出てこないので多分ご自分で撮影された写真だと思われる。ドレスデンの演奏は聴いてすぐにドレスデンだと解かるくらいの独特の音色だ。昔音楽の先生にこのことを聴いたらドレスデン独特のドレミファがあるらしいと答えられたが今となっては信じられない。独特のドレミファでは無くて深い信仰のような音楽へのひたむきさを演奏家が共有しているからだと思う。同じ共有でもウイーンフィルのはそういうひたむきさでは無くてもう少し気楽?な音楽への思いのような気がする。深刻な姿勢が真実だとは言わないが演奏自体になにか深さを感じる。最近また聴いたリパッティの演奏のような何かだ。最近になって東独のシュルツというスピーカーの持つ表現力、これはドレスデンの音楽家が共有するものとよく似ていることに気づいた、場所が同じだからそうだという単純な理由では無いと思う。
セントルカ教会はシャルルプラッテン、エテルナレーベルの録音本拠地だ。なんとHさんはノイマンやエテルナで使われている本物のシュルツのスタジオモニターお持ちなのである。私も既にシュルツのスタジオモニターのオリジナルではあるがHさんのシステムよりずっと小型のものを持っている。またシュルツのユニットも数台持っている。Hさんのシステムはまさに私の憧れでもあるが、放送局用だし東独製ということで入手は簡単では無い。現地の扱い業者に頼んで何年も待つ覚悟がいるし。値段はというと多分、○○百万円となるだろう。だから事実上憧れても生きている間にはいくらお金を工面しても入手出来ないと思っている。でもやはりオーディオだから欲しいものの一番では無くて、そんなお金があればベヒシュタインのグランドを買うと思う。でもこれもやっぱり夢だ。とんでも無いスピーカーだけで無く、EMT927ターンテーブル、EMTイコライザー、ノイマンフェーダーなどという、もうこれ以上のものは無いと断言出来るオーディオ装置をお持ちなのである。
そんなHさんからいつものように突然の連絡があった、VRA-7を入手なさって喜ばれているという。これにはびっくりした、もうこれ以上は無いと思われるシステムでも効果があったのか?私も今はノイマンフェーダーもセレン整流の電源を自作してラックマウントのシャーシーに入れて使っている。ノイマンよりもっと以前のエックミラーというフェーダーも使っている。ちなみにエックミラーという天才的なドイツの技術者はシュルツのスピーカーユニットの設計者である。スピーカーユニットもフェーダーもなんでも創れてそれも世界最高間違いなしの作品である、まるでレオナルドダビンチクラスの方だったのだろう。
だからノイマンフェーダーにもエックミラーフェーダーにもVRA-7を貼り付けるなんて失礼なことはやっていない。もちろん両者と東京光音製のフェーダーにVRA-7を貼り付けたものは比較したのだが。またどれが良いとは解らなかった、もちろん3者には違いがある。とても厚かましいのだが自分の作ったものは東京光音のフェーダーとの組み合わせだからこの両者とは条件が違い、気持ちとしては比較試聴してうれしかった。どれが一番良いとかでなく3者ともそれぞれ100点満点で音楽再生が出来たから。演奏と同じで有るレベル以上の演奏に優劣は無い。それぞれの音楽があるだけだ。余談になるが故宇野 功芳さんにレコ芸でやっている指揮者ランキングとかピアニストランキングとかおかしいと思うと言ったら、僕もそう思うと言われた。またランキング順もいくら読者投票と言ってもデタラメな順だと言ったら、僕もそう思うと言われた。なので超厚かましいがこの3者比較には同じ理屈で順位は無いと考えた。
こういうことで尊敬するとんでもないクラスの方が創ったオーディオ機器にHさんがメンソレータム缶を貼り付けて効果を認めてくださったとは今も信じられない思いである。Hさんトンでも無い、まるでオーディオの芸術家への冒涜のようなことをさせて申し訳有りませんでした。でも結果とてもうれしいです、自分では決して出来ないことですから。
本当に有難う御座いました。
エテルナ収集者 関東のHです。(お住まいの場所とお名前はこっちが勝手に変えました)
この度はまたもや素晴らしい製品を開発していただきありがとうございました。
VRA7を連休前に入手、一週間じっくり聴きこみました。
拙い語彙でその音というより聞こえてくる音楽の変化をお伝えするのはとても難しいですが、書き出してみます。
【第一印象】
見た目は「えっ!こ、これが2万円!?ホントに効果あるのかしら?」という感じです。
長年購買の仕事をしてきた感覚(職業病)ではコストは金型を除いて680円あれば・・・。(失礼)
表面に黒い粒(ケシの粒ほどの大きさ)が付いていたので、綿棒にアルコールを浸して軽く
拭くと、表面処理?の茶色の制振薬剤もちょっと取れてしまい、「しまった!」。
見栄えもさることながらフェーダーのノブへの貼り付けは操作の点でも残念な感じが強く、
ノイマン用のボリュアキュが欲しい!と心から願ってた次第です。
【ところが、貼ってみると】
今回購入した2個を1個はウエスギメインアンプのボリューム上、1個はノイマンフェーダーのノブに貼ってみると
シュルツから今まで聞いたことのない実体感あふれる音楽が流れだすではないですか!
ここ数年インフラノイズの製品は解像度、分解能を上げる方向の効果がとても高くGPS777、DAC1、アナアキュの投入
でパロマ天文台望遠鏡で見ていたアンドロメダ星雲がハッブル望遠鏡に変化したほどの変化を遂げていたのですが、
スピーカーの間で分離していた演奏者たちが動き出し、ハーモニーを奏ではじめた感じの変化です。
私たちが音楽を感じるのは、ハーモニーの美しさを通じてだと長年の合唱生活で感じているのですが、
今回の変化は、かつて畑中良輔先生のご指導を受け、純正律で倍音が響き渡り部屋の天井が消えた体験を思い出すものでした。
そうスピーカーが消えてしまったのです。
私が収集してきたエテルナレーベルはドレスデンのルカ教会での録音が多いのですが、3年前の訪問時に教会内で聴いた
演奏会のあの残響が再現されたのです。
ルカ教会のモニタールームからドアを開け、教会の中に入ってしまったようです。
もう最高です。
ほかに貼るところはないか・・・、
ありました!EMTのフォノイコにレベル調整用のアッテネータが・・。
でも、ここに貼って絶大な効果があるとなると、1年かけてデジタル化した700枚をまた再制作することに・・・。
罪作りな製品を本当にありがとうございました!
(秋葉社長、質問です。この場合1個を2ボリュームにかぶせて貼ってもOKでしょうか?)
2021.9.28
バクーンさんのヘッドフォンアンプにヴォリュームアキュライザーを取り付けて、ゼンハイザーHD-800を再生したら果たして効果はあるのか?と2021.9,23のWhat'Newで御紹介したが試聴感想をまとめて下さったのでご報告します。
西野和馬さん毎度有難うございます。
バクーンプロダクツ社のSATRI DACとヘッドフォンアンプ、ゼンハイザーのHD800という構成で、ヘッドフォンオーディオシステムを編みました。ヘッドフォンアンプに、VRA-7を装着し、1週間ほどシステム全体と馴染ませ、スピーカーとは違う再生音にてヘッドフォンオーディオを満喫しているところです。
すでに、拙ブログで感想詳細をアップしておりますので、ご興味の向きは、そちらをご笑覧いただくとして、本ヘッドフォンシステムへのVRA―7の効果を以下、報告いたします。
今回、VRA-7を使ったのは、すでに、本欄でもご紹介のありましたSATRI HDA5210MK3。通常のボリュームが採用されているので、ここにVRA-7を装着しています。(秋葉社長のご指摘のとおり、ボリュームつまみは、ベークライトです。SATRIのボリュームは伝統的にベークライトを採用してきました)。
SATRI DACとHDAは、同社独自の電流伝送(SATRI LIK)、BNCケーブルで接続しています。この方法だとSNが通常より格段に良くなります。
VRA-7の効果が十全に発揮されるまで、システム全体と馴染むまで(エージングと言って良いと思いますが)、私の経験だと、やはり1週間ほどかかると思います。
さて、エージング完了後のシステムの音は、SATRI機器の素の音質がさらに磨かれた
様子になります。SATRI機器のみでHD800を鳴らす音も、全く悪くないのですが、
VRA-7を装着した、シナージ効果を経験すると、これなしの無しの音は、全くもの足りなく感じてしまいます。
聞きなれたCD各種を鳴らしての、細かい感想は、拙ブログでご笑覧いただくとして、VRA-7を適用しての「音の変わりよう」をまとめると次のように言えると思います。
① 音のフォーカスがしっかり合うようになる。
② 音全体の美しさ、しなやかさが増す。楽器のそれぞれの音(音色、響など)がしっかり出てくる。音全体に瑞々しさが出てくる。
③ ボーカル、特に女性ボーカル(クラッシックでもジャズでも)の美しさよ、、
④ 低音の生々しさが増す。オケなどで、ベースが極く静かに・かすかに弾いていても、その音がしっかりわかる。また、低音の沈む具体がより深い。
⑤ オケのフォルテシモなどでは、HD800が鳴りきっている感じがする、と同時に、体全体に響が伝わるような感じがする(錯覚でしょうが)。
以上のような音の変化が感じられます。それらの変化が統合されて、VRA―7を適用して最も感じるのは、音が変わるというより、正確には、「音楽の表現力が劇的に高まる」ということです。
拙ブログにも記しましたが、ジュリーニが晩年ウィーンフィルと録音したブラームスの交響曲全集ですが、今回、上のヘッドシステムで、あらためて聞いて、この演奏のすばらしさを初めて理解して、こころ打たれました。今まで、さまざまな機器で、この盤を聞いて、これほど感動したことはありませんでした。それら機器の中には、相当に高価な国内外のハイエンドもありましたが、音楽の良さが、演奏のリアリティとでもいうのか、が今回ほど伝わったのは初めての経験でした。
ヘッドフォンシステムをしっかり構築したのは、数年ぶりでしたが、VRA-7のお陰で、パーマネントなシステムといたします。今後、スピーカーとヘッドフォンでオーディオを楽しみます。
通常ヘッドフォンでオーディオを楽しまれている方で、しっかりしたボリュームを使ったHDAをお使いの方なら、VRA-7の適用で音楽をより深く経験することができるものと思います。
さて、VRA-7を装着したロジャースのプリメインアンプで鳴らす、同社のLS3/5Aの音ですが、こちらも、全くきつい音がせず、自然に、しなやかに、美しく、バランス抜群の音で、音楽を再生してくれております。秋の夜、静かに、こちらのシステムで聞くジャズやクラッシックは、しみじみ良いものです。
秋葉社長の製作のWTPヘッドフォン。願わくば、是非、一度拝聴したいものです。
2021.9.28 2021.11.19 追記
2021.9.9のブログ記事で御紹介したHさんですが、ヘッドフォン環境でのヴォリュームアキュライザーの試聴感想を届けてくださいました。西野和馬さんと同じゼンハイザーのHD-800をお使いです。HD-800はクラシックを聴くためのヘッドフォンではこれ以上のものは名をあげることが難しいくらい優れたものです。ヘッドフォンの耳当ての内部の空間の設計が巧みで他の勝れたヘッドフォンでは得られないくらいの優れた空間表現が出来ます。しかし残念ながら最高クラスのスピーカーが造る生演奏空間の再現にはかないません。これは物理的な限界での話で一般的なハイエンドスピーカーと比較するならHD-800と比較して音質で勝っているハイエンドスピーカーは数少ないと思います。
Hさんはゼンハイザーのヘッドフォンアンプも試されたようですが、使用中のティムさん設計のメインアンプとは比べられないと判断されたようですね。私もゼンハイザーのヘッドフォンアンプを聴いてみたいのですが、まだ体験出来ていません。ヘッドフォン再生ではスチューダーのミクサーのヘッドフォン出力より優れたヘッドフォン出力を聴いたことが有りません。最近の小型のヘッドフォンアンプや他のアンプ付属のヘッドフォン端子出力では未だにスチューダーミクサーのヘッドフォン端子からの音より優れたものは経験していません。だからHさんがおっしゃる使用中のメインアンプ出力の音質が素晴らしいものだとは想像出来ます。
以下HさんのHD-800ヘッドフォンによるVRA-7の試聴感想です。
VAR-7の今日までの経過を書き綴ると、8月14日1台目を注文。9月6日受取、プリアンプEAR912のヴォリュームの上に装着、余りにも音が変わったのでその日2台目を注文。8日USBダンパーが受取、XLR端子などを中心に装着。9月19日2台目受取、パワーアンプEAR861と他3台の真空管パワーアンプのヴォリューム上に交代に装着。9月6日以降、毎日最低でも6時間は試聴を続けています。
基本システムは、レコード試聴が大半ですが、それ以外はBD、SACD、配信等をOPPOのUDP-205からプリEAR912、パワーアンプはTV用水平偏向出力管を使用したEAR861、35FV5、12G-B7シングルアンプなどと接続し、SPは1950年代のSABAをバーチカルツィン後面開放BOXシステムとヘッドフォンのゼンハイザーHD800(アダプターオラソニックNA-B1Hでパワーアンプと直結)を聴いています。前回も書きましたが、2014年にこのヘッドフォンを購入してから殆ど聴くことがありませんでした。購入前、最高のヘッドフォン環境を模索し、ラックス、ゼンハイザー、スタックスの評判の高いヘッドフォンアンプは勿論、東京までフォステクスのHP-V8(300B使用)やゼンハイザーのHE-1(定価660万円)などを聴きまくりましたが、全然満足できず、結局実験的にゼンハイザーのヘッドフォンアンプとHD800を購入しました。音の分離、解像度、音像などはSPの比ではありませんが、音場の不自然さが我慢できず、それっきりになりました。
装着3日目の9月10日頃、どんでん返しが起きました。正直、VAR-7とUSBダンパーのせいだと思っていますが、私の耳が変なのかもしれません。其れは本当に突然やってきました。EAR861と接続し、少し大きめでカインド・ブルーを聴いていた時、急に音場の違和感がとれました。元々、このシステムでの繊細さ、解像度や分離などは世界のどんなハイエンドSPにも負けません、唯一、ヘッドフォン特有の絶対あり得ない音場を拒絶していたのですが、頭の中で、許せるレベルに組み替えてしまえば、正直、私が経験したどんな音楽システムより、所謂ハイエンド音響になりました。秋葉さんが蛇口を捻るという表現をされていますが、堰を切ったように音が流れ、自然な方向へと音が回り込んで行きました。最近、ダイナミックオーディオにも逸品館にもあまり行けなくなったので、少し前のマジコQ1やTADのR1位しか比較できませんが、遜色は全く無いと思います。現在の癖のあるSPとは違う次元だと思います(それでもAxiom80は欲しいのですが)。毎日良くなっているので、EAR861に2台目を装着すれば、と期待が大きくなったのですが、良くなった気はしますが、そんなには分かりません。あまりにも劇的に変化したので、今回は正直、少しの改善と書いておきますが、毎日変わって行ってます。また激変するかもしれません。ヘッドフォンはSPの音場とは違うと思っていたのですが、本当にいい音なら、頭の中で組み替えてくれるのですね。ヘッドフォンを付けていることさえ忘れてしまいます。6畳間が4m×4m×4mの空間になり、その中を音楽が全部満たされる?そういう感じです。前からも、後ろからも、天井からも音が出ますが、AVのような電気仕立てでは全くありません。音が自然に流れている環境に居る!そんな感じです。
オルソニックの回し者ではありませんが、自分の一番好きなパワーアンプでHD800を鳴らしてみませんか?B1HにもVAR-7が必要なのかもしれませんが、私と同じようなニアフィルドさえ厳しい音楽愛好家が思いのまま、好きな楽器(カートリッジ、プリ、パワーアンプ)を聴きまくれますよ。今ならまだ在庫があるので、定価の3分の1で購入可能です。最高に大きな音の流れを作る、インフラノイズの効果が見事に出ていると思います。普通のヘッドフォンアンプを聴くことは無いと思いますよ。(勝手な事を申してすみません)
HD800は素晴らしい音でした。今後も聴いて行きます、という結論にはなりませんでした。SABAだって、少しずつ改善されてきていたのです。HD800に解像度、低音が及ぶはずはありませんが、より自然は音場、4m×4m×4mの音場は全く同じですが、その人工的でない自然な構造は、ホールで聴いているようです。これ以上あり得ないような解像度ならHD800、そこに自分を置いているような感じはSABAです。どちらもこの極悪な環境下では、今でも大満足です。
写真で送付しますが、YARLANDTJ845/211S以外は、ヴォリュームが左右に離れ、全部天然素材の木製で連結部分を製作したのですが、どの位成果があるのか、今後慎重に探って行きます。EAR861も2台使う方がいいのかなど、まだまだお金と実験が待っております。今はパワーアンプ4台にVAR-7が1台ですので、忙しく付け替えておりますが、効果的なものに限定しようかとも思っております。
試聴しても、良く解らないことも多いのですが、秋葉さん的に、この使い方は無いだろうというものがあれば教えてください。
こんな面白い事、本当に久々です。この実験の為に、写真の12G-B7シングルアンプ今回購入しました。結果はまだでていませんが。今後とも宜しくお願いします。
2021.11.19
Hさんから近況のお知らせが着ましたのでご紹介します。Hさんは芸術家ですから頭の中でスピーカーBOXをイメージして直ぐに形にされます。目的を音だけに絞って外観は後からということですね。私は芸術家ではありませんがHさんが私と同じように直ぐに形にする方なのでこれを知りとても嬉しかったです。他人から見るとこのやり方はやっつけ仕事と取られることが有ります、何を重要な目的にしているかを理解していないからの発言です。試作とはやっつけ仕事なのかも知れません。この不思議な形のAXIOM80のボックスは性能はそのままで造形家のHさんなら、もし製品化したりする場合はすぐに頭を切り替えて魅力的な外観にされることでしょう。ところが私はそうはいかず、試作じゃないかと思われるデザインフリー?の製品を発売してしまうので、ここが芸術家のHさんと違うところなんでしょうね。自分で喜んだだけでした。
VRA-7とUSBダンパー効果で、プリとパワーのEAR912とEAR861の音が格段に良くなったこと、苦手だったヘッドフォンも聴けるどころが、我が家で一番の高性能になった旨、前回お知らせしましたが、その後の話を書かせてください。
ヘッドフォンは直ぐに飽きました。物凄い音質ですが、元々大音量で聴かないので、他のスピーカーとの大きな差は無いし、聴かなくても音は想像できるので、それに満足してしまい、気楽にスピーカーで聴く方が性に合っていましたので、元の生活に戻りました。スピーカーも以前とは見違えるようにいい音になっていますし。 それでもやれることを全部やってみたくて、EAR912の真空管をオリジナルからシーメンスE88CC(金足)に交換(フォノステージは明日から交換)、更に音の密度が上がってきました。もういいかと思っていたのですが、十年以上に渡り、一番やりたかったことは、グッドマンズのAxiom80をこのシステムで鳴らすことだったのでトライしました。 思いがけず、10月末に最初期のオリジナルが入手できたのですが、キャビネットもARUも用意していません。壊れない音量で、素のオリジナルを聴いてみたかったので、写真のような装置を作りました。前後の音が干渉しないこと、コーン紙の構造同様、Axiom80の本体を台に固定せず、浮遊させることでした。2週間ほど、改良と試聴を繰り返してきました。前人達の記述や声から、低音が全然足りないと予想していたのですが(しいるのですから)いるのですから)、私が通常聴く音量では、低音が凄いヘッドフォンHD800には流石に劣るかもしれませんが、JBLのL75minuet、SABAの20㎝タンデムツイン型と比べても、低音のもの足りなさは一切感じられません。
写真でお分かりと思いますが、自分の耳に対し、140㎝の正三角形、耳の高さ、正にヘッドフォン状態、おひとり様専用スピーカーとなっています。 HD800の時でさえ区別できなかった、井筒香奈江のダイレクトカッティングレコードのアナログとDSD録音の違いがはっきり分かります。たまの「さんだる」の33回転と45回転の違いが明瞭です。というか、残念な事ですが、今まで聞いてきたスピーカーとは、何もかもが違っています。お一人様用なら、オリジナルノーチラスもマジコのQ1にも勝てる気がします。物凄い色気と解像度です。聴いたことのないレベルです。
EAR912とEAR861のVRA-7をと撤去する気がないので(もう引っ張っても取れません)、どこまでがVAR-7の恩恵なのか分かりませんが、この音質は、どこの店のAxiom80と比べても特別な部分が多いです。一番良い音とか、正当な音とか申しませんし、私は本当にAxiom80の初心者です。ただ、フルレンジを50年以上使い続け、アポジーやクォードなど特殊フルレンジを聴き続けた経験からしても、絶対大きな影響があるのだと確信しています。こんなに音が良いと感じたことはありません。小音量、ニア・フィールド派で本当に良かったです。これを他人にも聴かせるなら、どれだけ大がかりになるか想像もつきません。一切の無音環境からパイプオルガンの低音が沸き上がってきます。完全な一人用なら、指定箱もARUも寧ろマイナス要因だと思います(プラスもマイナスもあると思いますが)
最初に戻りますが、実体の想像さえできませんが、ターンテーブルアキュライザーとスピーカーアキュライザーは私のような人間には、不可避の物だと考えています。ただただ楽しみで仕方がありません。貯金あるのみですね。
今後とも宜しくお願いします。
2021.9.22 2021.9.30追記
先日書いたブログのブルガリアンボイスの再生であるが理屈ばかりが先でこの音楽を使ったテストを実際行っていなかったので探しだした。CDも結構あって最近は整理が出来ていないので探して見つからなかったのでYoutubeで音源を探そうと思ったがこれまた面倒なのでもう一度探した。有りそうなところを最初からもう一度、見落としであった。歳のせいかこんなことが多い。かけて見て、確か昔テレビコマーシャルでこのCDの3曲目?がかかっていたのが最初の出会いだった。これらをプロデユースされた方がこの音楽に含まれる超音波成分の多さを取り上げて、オーディオ機器は超高域再生の必要有りとされていたと記憶している。使っていたテレビはローファイだったから問題無く再生?際立ったやかまし無く聞こえていたと思う。その後再生装置が進歩して可聴帯域が拡がるに連れてやかましい音が出だした。だからブルガリアンポリフォニーはこのようにやかましい音楽だと認識してきた。
これがとんでも無い誤解で、しかも殆どのオーディオマニアで試聴された方はそのように捉えておられたと思う。CDの製作でこれらの録音に携われた方もライナーノートではこれらの音楽を絶賛されていたと思う。こういう音楽と超音波を好まれる方もおられるのだなと考えていたのだが、実際のCD再生音とライナーノートで記述がギャップが有り過ぎて妙な気持ちを持っていたのは確かである。今頃になってだが、CDを再生する装置が悪いのであって、生の音楽そしてこの音楽に惚れこまれた方は全くおかしく無かったのである。ブルガリアンボイスだけでなくて再生装置のせいでとんでもないクラスの演奏家がたくさん誤解されているのは間違い無いと思う。凄い完成とテクニックを持つ演奏家は全てでは無いがギリギリ表現をする方もおられる、再生時には美しい音が汚い音になってします。ヨゼフシゲティもきっとそうだ。汚い音を出すヴァイオリニストと一部の方は言う。思いなおせばこの方もあの方もと出てくるお名前。下手とギリギリの表現は紙一重なのだ。そして今回Jimmy Jazzのマスターの体験のおかげでこの問題が再浮上した。
実際に再確認すること無く、前回のブログで理屈を先に書いてしまったけれど、実際のヴォリュームアキュライザーRA-7のブルガリアンボイスへの効果及びVRA-7の製品化が出来たきっかけのWTPSPとして完成したスピーカーシステム、その他のスピーカーシステムで再生の難しいこのブルガリアンボイスを試聴してみることにした。
手持ちの一般的な以外のスピーカー、BBCモニター、DECCA LONDON MONITOR,東独スタジオモニターそしてもちろん我がWTPSPもだ。それとVRA-7の有り、無しも忘れてはいけない。予想はつくのだが、果たして現実は?
2021.9.30 追記
その後音友さんから最近の録音であるブルガリアンボイスの音源ファイルを頂いた。来日演奏もあったらしく、いろいろなブルガリア合唱団もあるのだなと思ったが、どうも名前が変わったらしい。国立合唱団というとすぐにウイーン国立歌劇を思い浮かべるからそのイメージで自動的にレベルアップする。私の手持ちのCDは1988年の日本国内録音である。頂いたファイルはアンジェリーテと改名してからの2013年頃?の録音である。取り合えず古い録音を聴いて最後にファイルを聴いてみることにした。
昔聴きなれた?3曲目を選び一般的なソニーのプリメインアンプでロジャースBBCモニターLS3/5Aで聴いた。これは酷い音である、スピーカーかアンプが故障しているのでは?と思ってしまう。両側のスピーカーのツイーター付近でたくさんのセミが鳴いている、あのうるささと全く同じ感じがする。そしてメンバーの一人が声をしゃくり上げると耳の穴でハチが暴れる。まあこれが美しい、良い音だと感じる方がおられるのかなと考えるしか無い。蓼食う虫も好き好きというのかな?
次にWTPSPに切り替えてもう一度、セミの合唱では無く、人間のコーラスだなというのに変わった。しかし聴いていたいとは思わない。そこでプリメインアンプのヴォリュームノブにVRA-7を貼り付ける。そして試聴を繰り返すと、なるほどヴォリュアキュの効果がもろに出る。BBCモニターでは故障のような酷い感じは少なくなったが聴いていたいと思う音には成らない。セミやハチは飛んで来なくなっているのは確かである。そういう意味ではVRA-7は不協和音がたっぷりでやかましくなる音楽には有効?なのか?それともせっかくのやかましい音楽を骨なしにしてしまう麻酔薬なのか?価値判断に迷う音楽であるのは確かだ。WTPSPに変えて驚いた、人間らしい、なんというか西洋音楽の合唱では聴けない、影の部分というか
人間らしさのある音楽が感じられる、次元に違う音楽を聴いていたいという気持ちになってくる。WTPSPとVRA-7の組み合わせでこのCDをいずれ全部聴いてみることにした。
後は同じようにDECCA LONDON MONITORと東独シュルツモニターも鳴らした。東独モニターはブルガリアと場所が近いのかWTPSPとよく似た鳴り方であるがもう少し人間くさい、ただし所有のモデルはダブルコーンでツイーターが無いから音の伸びに関してはWTPSPと比較するのは気の毒だ。しかしこの点を除いたらやはり敵無しだ。エテルナレーベル収集家のHさん所有のシュルツモニターはハードドームのツイーターがある2WAYである。しかもウーハー全面が厚いフェルトで覆われ分割振動で出る高音がそのまま出て来ない。いわばアコースティックなハイカットを含めた整音がなされている。エックミラーさんの設計なのかも知れない。WTPSPとこのシュルツモニターを聴き比べてみたいものだが、あるレベル以上は上下は無いとなるかな?もちろんWTPSPんを進化させようとこの手法、アコースティックフィルターの実験はしているのだがフェルト材料の固有の音があるので成功はしていない。いずれフェルトに何種類かのダンプ液を含侵して音色のコントロールをしてみようと考えている。ちなみにもう製造販売は終了したがマグナライザーというインシュレーターの構成部材にフェルトには紅花の抽出液を含侵していた。合成染料は全てダメ、一般的にウコンも試したがダメだった。紅花でも最上級のものを使っていた。ピアノのハンマーでもアンダーフェルトの染料の質で音色が左右されると思う。また脱線したが元に戻って、デッカロンドンモニターもブルガリアンボイスは苦手だった。LS3/5Aモニターよりさらに酷い音だった。どちらもイギリスのモニターだから良く似た部分はある。しかしデッカは大型のリボンツイーターである。これが今回はマイナスに出たホーンの奥と出口の距離をハチ、セミが行ったり来たりするのである。またセミの合唱もある音域が強調される。リボンツイーターにブルガリアンボイスはタブーである。
忘れていた、一般のスピーカーでのブルガリアンボイスの再生、これは今までの経験で省略させて頂く。手持ちのもの、今や部屋に溢れているが、ロジャースLS3/5Aより酷い音がしないのはあるかも知れない、酷い音はしないが、やかましくないだけで合唱の魅力は全く無いのがあるだろうけれど、これは論外としたい。多分周波数特性の優秀なものほど酷い音が出ると想像できる。
最後に頂いた最近の録音ファイルで最後の曲を選んで上記の試聴を繰り返してみる。
最初にVRA-7無しでLS3/5Aをファイル再生で鳴らした、同じメンバーと思えないほど酷い音がしない。一般的なコーラスと違い地声の発声があるからかも知れないのだが、ジャズやポピュラーのヴォーカル歌手が集まってコーラスすればこんな感じななると思う。コーラスと思うから?である、素人の合唱団もこんな風になるのは普通。やはりコーラスの世界はベルカントとまではいかないでも和音考えた演奏をするからだろう。音楽はジャズではないがジャズコーラスと言ってもおかしくない気がする。
好みもあるだろうが 、西洋音楽の、クラシックのコーラスはやはり出してはいけない音が有り、それを破ってはいけない掟でしばられた世界だ。ところがこのブルガリアンボイスそんな枠は無いのだが、新しい録音、演奏は少し西洋音楽に戻ったのでは無いか?私の持っているCDの時代にはフィリップ・クーテフという人が中心になっていたらしい。この方の方針?時代でブルガリアンポリフォニーの際立った特徴を前に出していたのだろう。ところがその際立った部分、一歩間違えれば昆虫に変身する部分を今は押さえて、通常コーラスに近づけたのでは無いのだろうか?堕落したのでは無くて行き過ぎることを無くした?そんな気がする。
それで残りのスピーカーでVRA-7を使用して聴いてみたが、スピーカーで差は有るものの所有しているCDでの自分の印象がブルガリアンポリフォニー全体への偏見であることが解かった。WTPSPでもちろんVRA-7を使用してCDとファイルを後日ゆっくりと聴いてみることにする。
ファイルの最後の曲しか聴いて無いのだが、一般のコーラスでは得られない素晴らしい体験が出来そうである。ちなみに私は個人的に東欧の音楽がとても好きである。特にマズルカが大好き、若かったらポーランドに行きたい。ショパンでもマズルカは難しいが好きである、ワルツも良いがやはりやんごとなき世界のもので、マズルカは庶民的だ。ブルガリアンポリフォニーもマズルカと近い世界なのかも知れない。音友さんのおかげで色眼鏡が世界を狭くしていたのに気づいた、音友さん、有難う御座いました。
いくら再生装置に欠点があった、過去の演奏のCDしか聴いて無かったと言えども、このブルガリアンボイスに対しての私の理解が稚拙なもので、偏見に満ちたもので有り、読まれた方に誤解を与えるような書き出しであったことをお詫びします。申し訳有りませんでした。ブルガリアンボイスは素晴らしい音楽です。
2021.9.18
Jimmy Jazzさんが珍しくオーディオ製品の試聴に出かけられた。その時に持参された試聴用ソフト、再生が困難なブルガリアンヴォイス2であるが、出かける前にお店のJBLで鳴らしてみたが以前再生が困難だったのが今回は普通に鳴ったらしい。その理由はヴォリュームアキュライザーを導入したからと思われると書かれていた。デモ用ソフトの選択と推理力といい、いつもながら流石である。
このブルガリアンヴォイスでヴォリュームアキュライザーVR-7があればなぜ上手く鳴るようになるのか不思議に思われただろう、しかし開発者からみれば当然のことなのである。音楽理論や音律の難しい話が混じるが私なりに解説してみようと思う。ブルガリアンヴォイスとは一般にブルガリアンポリフォニーと呼ばれる民族音楽である。私も何枚かCDを持っているが奇妙なものとして認識していた。フォルテになるとやかましい、そしてオーディオ装置の性能が上がるにつれ、やかましさが、スピーカーや部屋の空間だけで無く、なんと耳の穴までやってきて共振する。ハチとかハエが耳の穴に入ってきたのを想像して欲しい。本当にその位酷い音がするのだ。ところがヴォリュームアキュライザーを使うとやかましさが取れるが奇妙さは残る。そしてハチは耳の穴までは攻めて来られない。どうしてなのか?今から開発者としての解説を精一杯やってみたい。
ネットを検索してみるとブルガリアンポリフォニーでの知識はたくさん得られる、その中の知識だけで上記の現象を説明しようとしても難しい、音楽の構造としての理解に留まるだろう。いろいろ書いてあるように一般的な音楽との違いはコーラスでも西洋の一般的なベルカントとは異なり地声で歌うコーラスなのである。地声はベルカントの反対で非協和性の倍音がたくさんある。倍音まで考えなくても不協和音がたっぷり出てくるし、音律的にはCとD♭がとても狭い。おまけにこの2度と7度が頻繁に出てくる凄まじい音楽なのである。音律的に複雑怪奇なのにそれに倍音がのってくる、しかも地声の倍音で合唱である。多分世界で一番複雑怪奇?ワグナーやスクリャービン以上に複雑怪奇である。
この音楽をオーディオ装置で鳴らす、これは鳴らないはずである。もともと複雑怪奇な倍音である、コーラスが下手ならもう騒音だけの世界になってしまう演奏の難しい音楽だ。なにしろ多人数で協力してやかましくなるだけの音階を怪奇な美しさにする演奏技量が必要なのだ。これほどデリケートな音の調合具合だからデジタルの雑音だらけのオーディオ装置では生音にある倍音とデジタル装置で(もちろん少ないがアナログでもある)発生する偽の倍音が絡み合って出てくる。ギリギリのところで破綻する可能性のある音楽を技術力で美しく保っているのに、再生装置でこのデジタル偽倍音付加により途端にハチが暴れ出すのだ。
ハチを飼っているオーディオ装置でも、ヴォリュームアキュライザーを使用すると倍音が整理されるのでハチがおとなしくなる。ブルガリアンポリフォニーほど不協和音が複雑でないジャズ、普通の7度より少し下にあるブルース独特の音をVR-7が大切にすることで当然により純粋なブルースとなる、モダンジャズがVR-7を使用すると良くなる理由でもある。ハチの全くいないバッハの世界になるとVR-7はビートの無い純正の世界をより純粋にして行く、信仰のある演奏はそれにより神様の世界に近づく。
歴史で選ばれた高額なヴィンテージやスタジオ用の素晴らしいが超高価なオーディオ装置を使わなくてもVR-7だけで再生音はより純粋になっていく。オーディオ的な音の快感、これは種類があるので一概には言えないが、ポリフォニーや音律と無関係なオーディオ快感音はVRA-7の作用で逆に減っていく可能性は有る。音の両義性についてはVR-7は保証は出来ない、ご注意願います。オーディオ的音の快感を求める方はオーディオ市場にたくさん製品が有りますのでVRA-7はお勧めしません、入手されても失望されるだけです。
2021.9.10
昔の総合レシーバーともいうべき存在?なのか、ミュージックサーバー!
ケーブルでごちゃごちゃにならない良いものだと思います。そのミュージックサーバーでVRA-7をご使用下さったKさんの試聴感想を御紹介いたします。2回に分けてお届け下さったので一つにまとめました。
友人からの紹介でアナログアキュライザーに続きVRA-7購入し本日到着。
早速プリメインアンプVOL部へ装着。
JAZZボーカル聴いてますが音が以前よりはっきりと楽器の定位も向上してます。
カメラで言うとピントばっちり!!ピンボケ無し状態。
気持ち良い音で音楽が楽しめます。クラシックでも確認してみます。
短文での感想ですが、更なる発見がございましたらご連絡します。
いつもオーディオライフが楽しくなる商品を開発していただきありがとうございます。
今後もよろしくお願いいたします。
その2:
引き続き試聴感想をお送りします。
装着後3週間ほど経過、音の安定感はさらに向上しました。
低音の厚み・高音の伸びが更に良くなってきました。
メイン試聴素材はMB(ミュージックバード)のJAZZ・クラシック・JPOP及び
CDです。
使用機材は、カクテルオーディオX35(プリメインアンプ)・SPはアルテックCF404-8A
DACはprism soundのCallia・SPコードはモンスターをセレクトしました。
PCオーディオはこれからチャレンジします。
他にDYNAUDIOのシステムもありますが、パッシブプリ(TVC)+パワーアンプ構成の為今回は使用不可?です。
又新たな発見?ございましたらご連絡します。
2021.9.9
HさんよりVRA-7の試聴感想を頂きました。
Hさんはインフラノイズ製品の入手は今回が初めてだと思われます。どうかよろしくお願いします。VRA-7の効果はアンプやスピーカーを買い替えたくらいの実力があるので
価格を決めるのに悩みました。デザインとか技術的魅力、高級材料などのみかけの価値はほぼゼロというか?取り付けたオーディオ製品の美しい外観を損なうからむしろマイナスの面もかなり有り。それらに反して効果だけでみたコストパーフォーマンスはとてつもないものと自負しています。その価値で行くと1セットが100万円としてもおかしくないと開発した本人は思っています。しかし現実社会では価値と価格は関係有りそうでなさそうな製品が高価な贅沢品として溢れるのが経済社会というものなのでしょう。お隣の国をみたらすぐにそのからくりが解ります。初めから個客の数が多いこと(人口がとても多い)はビジネスを始めた最初から利益が大きいことを意味します。小学生の頃に金持ちになる方法を考えてすぐに答えが見つかりました。日本人は一億人いるから一人から一円をもらえば一億円になる。当時の一億円の価値は現在とは全く異なるものです。しかし子供ですから手間と時間のファクターが計算に入っていないとは当時気づきませんでした。今はこの理屈が現実化しています。時間はネットが解決し、手間は宅配便の普及でほぼ解決しました。そこに子供の考え、ひとり一円を頂くすぐ現実化出来るのがお隣の国なのでしょう。その逆でインフラノイズは子供のころの夢はすっかり忘れて限られた趣味嗜好の極めて限られた人数の方からのお恵みで回転しているのです。皮肉なお話となりました。Hさん有難うございます、皆さまから頂けるVRA-7の試聴感想の中でも、初めてメンソレータムの缶は100万円の価値有りと公言して下さいました。Hさんは第一線で活躍されている有名な造形関連の芸術家だと推察します。経済とか多数決、流行では左右されない芸術の世界、真実の価値観に生きる方は流石だと思いました。ちなみに戦争になった時にはお札の価値はあてにせず、金塊やダイヤモンド以上のものを金持ちや政権は集めます、芸術の価値の普遍性が時代の流れに勝つのです。普段からも税金逃れに自前の私設美術館などを蔵の代わりに造って、美術工芸品を趣味のつもりで集める習性が金持ちには自然と備わっています。くだらないつぶやきがまた長くなりました、Hさんお言葉には感謝しか有りません、おかげで胃の中がスーとしました。
以下HさんのVRA-7試聴感想を御紹介します。
西野和馬さんのブログを読んでVRA-7に大変興味を持ち、8月14日に注文、9月5日に受け取りました。本日朝から試聴、午後一で追加で1個注文しました。
インフラノイズさんの商品は数年前より気になっていたのですが、購入に至っておりませんでした。真似をしてゼンハイザーHD800の800Sぽく改良はさせていただきましたが。
自宅は部屋が大変狭く、しかも両隣に息子と娘の部屋があり、しかもコロナ禍で動画や家電のプログラムを作成する仕事の2人が頻繁に家にいます。大きな音が出せない環境なのです。其れでJBLの大型SPもマランツ7などを処分しました。音無しの時代が結構長く続きました。それでも音場定位にこだわりがあるので、ヘッドフォンが苦手で、大変苦労しておりますが、ヘッドフォンは最重要アイテムと考えています。
メインシステムは、2系統です。
①SABAのpermadyn19-200とツィーターのバーチカルツインSP→35FV5Vシングルアンプ→EAR912→LP
②ゼンハイザーD800(改)→OlasonicB1Hヘッドフォンアダプター→EAR861→EAR912→LP
ヘッドフォンアンプは金額的には非常に高価ですが、音は①に相当劣ります。
プリアンプEAR912に早速VRA-7を装着しました。LPで青葉市子、ちあきなおみ、大瀧詠一の新しいロングヴァケーション、ワルツフォーデビィ、井筒香奈江などを繰り返し試聴CDは秋葉さん録音の「有山麻衣子 幻のコンサート」などを聴きました。
全ての音が研ぎ澄まされて行く感じです。昨日までは青葉市子は声とギターが少しだけズレて聴こえていたのですが、設置後は、全く違和感がなくなりました。ワルツフォーデビィは最初は、シンバルやベースの存在が増し、やや五月蠅く思えましたが、全部の音がちゃんと出るようになっただけで、設置後が素晴らしいです。有山麻衣子さんは全然変わりました。ホールのうなり、ピアノの振動などが聞こえますね。正直、皆さんが褒めておられるので、USBダンパーもゲットして、どれ程か聴いてやろうと思っていただけです。2万円が数十万、百万以上になるのですね。
ダイレクトカッテイングのレコードと普通のカッティングの違いが直ぐに分かるようになりました。パワーアンプにも設置したらと思うと、我慢できず、注文しました。パワーアンプのボリュームが左右に離れているので、今後の出費が心配です。
音場の違和感が消えるのが一番です。楽器、声が共鳴し合う感じです。
ヴィンテージの球転がし、カートリッジの交換の何倍も費用対効果は高いですね。聴いたことが無い人は絶対信じないと思いますが。
早い時期にグッドマンズのAxiom80を入手するつもりで、オークションに参加しているのですが、まだまだSABAを聴いていたいです。今までで一番いい音です。低音以外はマジコのQ1みたいです。息子が低音嫌いなので、家では重低音はNGです。元々低音は気になりません。
300万円(?)のヘッドフォンアンプは1歩も2歩も良くなりますが、SABAほどのレベルにはなりません。
実は、まだヘッドフォンを真剣に聴いたことがないのです、パワーアンプのVAR-7設置などを含め、真面目にヘッドフォンライフを構築してみようかと思っております。こんなレベルでは訳はないと思っております。
パワーアンプに設置しましたらまたメールします。
今後とも宜しくお願いします。